子連れ海外旅行の様々な形式

パッケージツアー(パック旅行)

他のツアー客に置いて行かれた図@Singapore

一度だけ経験。長男が1歳3ヶ月の時にシンガポールへ行きました。ずっと連れて行ってもらうのではなく、ホテルは各自が選択して、中日1日だけツアーが付いているパックです。ですので後述するダイナミックパッケージにある程度近いツアーでした。

中1日のツアーですが、基本的にはよくあるような市内観光プラスお土産屋巡りです。これが結構大変でした。時間がきちっと決められていて、他の旅行者もいるので、それに合わせる必要があります。しかし子どもは合わせてくれません。まず移動速度が異なります。こちらは子どもが歩きたいときには歩かせますが、みんなはずっと先に行ってます。しばらく歩かせた後、抱きかかえて一行に追いつく必要があります。寝た場合は子どもをだっこか背負って観光です。また、目的地についても子どものトイレやら食事やらで結構手間が取られ、全然観光できないこともありました。

この旅行は歩いて間もない子どもを連れての場合でしたが、もう少し大きくなっていてもパック旅行は合わないでしょう。どうしても子ども時間で動かざるを得ませんので、大人基準の集団行動は厳しいです。

というわけで、子ども連れのパック旅行は避けた方が無難です。他の旅行者に迷惑をかけたくないという気持ちが強いのであれば、現地発の日帰りツアーもやめておいた方がいいでしょう。

 

 

個人旅行(ホテル宿泊)

Natura Villa Resort & Spa Ubud Bali, Indonesia

最近人気の出てきたダイナミックパッケージ(オンラインで航空券とホテルをセットで予約する商品。もちろん添乗員なし)を使用したり、自分で航空券とホテルを旅行サイトや航空会社やホテルの直サイトで予約する人も増えてきているでしょう。

子連れの場合はこちらの方がお勧めです。というのも利用する航空会社やホテルに直接色々リクエストができるからです。搭乗予定の飛行機に離乳食をリクエストしたり、宿泊ホテルにエクストラベッドをお願いすることもあるでしょう。もちろんパッケージツアーの場合は旅行会社を通じても可能ですが、メールなどで直接やりとりをしていたらその文章が手元に残りますので安心して旅行に臨めます。

また、自分で手配すればパッケージツアーよりも旅行代金がはるかに安くなるのもメリットです。手間はかかりますが、それだけの価値はあるでしょう。

 

 

個人旅行(キャンピングカー使用)

Cairns Coconut Holiday Resort, Australia

多少ハードルが高くなりますが、アウトドアが好きな家族にはお勧めです。レンタカーの代わりにキャンピングカー(英語ではRVもしくはcamperと言います)を借りて、ホテルの代わりにRVパークに泊まります。ですので必然的に英語を使う場面が増えます。しかし、このハードルを越えた先には大きなメリットがあります。

どんなに整備されたRVパークでも、キャンピングカーから一歩外に出ると戸外です。自然を近くに感じることができます。移動先にピクニックテーブルがあれば、そこが食事場所になります。いつどこでも食事を作り食べることができるキャンピングカーならではです。

デメリットもあります。自分で買い物をして調理しなければならない(メリットと捉えることもできます。外食すればその手間は省けます)、シャワーが面倒、暑い、寒い、雨の日はつらい等です。

しかしキャンピングカーの旅は子どもたちが非常に喜びます。アウトドアというだけで気分を盛り上げてくれるようです。子どもだけでなく大人もですけど。

 

 

個人旅行(テント泊)

モニュメントバレー(Monument Valley)の朝日 in US

かなりハードルが高くなります。キャンプに慣れているファミリーでなければ厳しいでしょう。

まず荷物が大変です。通常の海外旅行の荷物プラスキャンプ道具が必要になってきます。テント、シュラフ(寝袋)、マット、クッカー(調理器具)、バーナー、食器、ランタン、クーラーボックス等を用意する必要があります。かなりの大荷物になり、移動が大変です。もちろん現地調達も可能ですが、そんなことをしていると買い物だけで貴重な半日、下手をすると1日が費やされてしまいます。

レンタカーは荷物が多いので、ミニバンもしくはSUVでないと無理でしょう。我が家も夫婦2人の時はセダンで大丈夫でしたが、子ども1人とキャンプした時はミニバンをレンタルしました。

宿泊はキャンプサイトになりますが、RVパークも利用できます。キャンピングカーが並んでいるところにテントを建てるのは幾分恥ずかしくもありますが。ホテル同様人気のある所は予約を入れていないと泊まれません。

海外のキャンプサイトは日本のキャンプサイトと異なり、自然に近い状態のところが多いです。つまり、日本のキャンパーの視点からするとあまり整備されていないキャンプ場が多いです。一番に気づくのは電灯が圧倒的に少ないことです。夜になるとほぼ真っ暗になります。ですのでトイレに行くにも懐中電灯が必要です。トイレに電気が来ていないところが一般的ですから。それだけ自然に近いといえます。

大自然を直に感じられるのが最大のメリットですが、他にもいろいろあります。テント泊に限らずキャンピングカー利用でも言えることですが、他のキャンパーとの会話を楽しむことがあります。明日飛行機で帰るというので子どもが遊ぶボールをくれたキャンパーがいました。(こちらも帰国前日に別の家族に渡しました。余った調味料を別のキャンパーに渡すということもしています。)

また、キャンプ場やRVパークでは日本人に会うことが滅多にありません。海外の雰囲気を満喫できます。

デメリットは最初に挙げた大量の荷物の他に、キャンピングカーでの旅行同様、シャワーや天候の影響をもろに受けるというのがあります。

 

 

クルーズ旅行

Costa Victoriaの屋上プール

子連れにはもってこいの旅行です。何と言っても楽です。船で寝て起きたら目的地に到着しています。船内は広くてゲームセンター、カジノ、ラウンジ、ジム、プール等があります。夕食後にはダンスやマジックといったようなショーもあります。食事は3食付きで毎日夕食はコース料理です。

それにも関わらず料金が安いのがクルーズ旅行の魅力です。日本発着の1週間程度のクルーズなら大人2人+子ども2人で夏休みでも20万円程度です。クルーズ旅行は子どもの料金が無料というのが大きいです。(海外では18歳未満というところもありますが、日本発着は13歳未満を子どもとしています。)税金やサービス料は子どもも必要ですが、それでもかなり安く抑えられます。もっとも船室のグレードを上げればその分料金は上がりますが。

デメリットは現地滞在時間が短いことです。6~10時間ぐらいしかありませんので効率的に周らなければなりません。しかも港からの交通手段は各自で考える必要があります。必然的にタクシーの利用となります。その分の旅行代金が別途必要となります。個人で行くのが面倒であればツアーバスが出ていますのでそれを利用するのも手です。港に着くとバスが何十台も待っているのは圧巻です。

また訪れる国は1か国もしくは2か国で、港は1~3か所になります。3都市行けば十分海外旅行を堪能できますが、1都市ですと海外旅行気分を味わうだけになります。

ですので海外旅行がどのようなものか試してみたい家族、もしくはのんびりとした船旅を楽しみたい家族向けの旅行と言えるでしょう。

 

 

あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です