『草間彌生:愛のすべては永遠に語っている』@上海

ゴールデンウィークに上海に行ってきました。そして散歩中たまたま大きなカボチャを見つけました。

どう見ても草間彌生の作品です。中国で偽の展覧会が盛況だというニュースを目にしたことがあったので、これもそうなのかと思いました。けれでも嫁さんがその場でググると本物の展覧会がここで開催されているようです。「ここ」とは复星艺术中心:Fosun Foundationです。

(Googleマップには建物まできちんと表示されません。このブロックにあります。拡大表示した際に出てくるホテルの位置が美術館です。)

 

展覧会は19時過ぎにはすでに閉まっていました。日本で見る機会もあまりないので行ってみようということになり日を改めて訪れました。

メトロ(地下鉄)の駅からは離れているのでタクシーで行きます。

 

10時開場で、11時前に行ったのですが、行列ができていました。

 

チケットは前に2,3組いただけですぐに購入できました。150元でした。MasterCardが使用できました。

 

チケット購入後、列に並びます。美術館の北側に並ぶのですが、2列弱ぐらいです。

向かいの建物に映っているのが入場待ちの人たちです。人が多いときには手前の列も埋まるのでしょう。

 

約20分後に入場できました。エレベーターで2階に上がります。

 

まずは迷路のような白い通路に凸レンズのような形の鏡がたくさん取り付けられたセクションです。

 

中央には鏡で覆われた直方体があり、穴が空いています。その中ではLEDライト様々な色に変化して、一種の万華鏡となっています。

 

次の展示室は不思議な空間です。

みんな写真を撮っていますが、構図を工夫するとこのような写真が撮れます。

 

奥までずっと続いているように見えますが、手前の明るいチューブだけ立体造形で、他は平面画像です。面白いですね。

 

次の部屋に進みます。

鏡張りの薄暗い空間にLEDが点灯しています。

多くの人が自撮り画像を撮っています。

この空間に小部屋があり、順番に入っています。数分後他の鑑賞者と一緒に入ります。

鏡で覆われた小部屋で外よりは明るいです。

LEDの色が次々と変わっていきます。非常に幻想的な空間でした。

 

次の空間の上部では草間彌生本人が歌うビデオが流れています。

奥は経歴の紹介とアートスペースです。

 

3Fに上がります。

絵画とオブジェの展示室です。

比較的最近の作品を展示しています。絵画は抽象画ばかりでした。白地に赤の水玉模様の絵画とオブジェが人気でした。

 

これで展示作品はすべて鑑賞しました。インスタ映えする作品が多かったです。SNSを狙っている感もありましたが、実際は世間が草間彌生に追いついたということなのでしょう。まさしく時代にマッチした作品展でした。

 

このような惹かれる階段を上り、屋上にも行きました。

 

浦東新区の高層ビル群が見られます。霞がかっているのが残念でした。

 

遠くに外灘(バンド)も見えます。木曜日と土曜日は夜8時まで開館していますので、美しい夜景が見られるはずです。

 

そうそう、美術館のトイレもこうなっていました。

遊び心があっていいですね。

 

帰りは上海老街経由で豫園に立ち寄り(実際は人だらけで豫園商城までしか近寄ることができず)、豫園駅からメトロに乗りました。

 

『草間彌生:愛のすべては永遠に語っている』はなかなか満足度の高い展覧会でした。もう少し作品が多かったらなぁと思うのは欲張りすぎでしょうか。

ここでは写真で作品を紹介していますが、その迫力と美しさ、奇抜さは全然伝わっていないと思います。実際目の当たりにして初めて草間彌生の作品の芯に触れることができるでしょう。 機会がある人は是非訪れてみてください。

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1件の返信

  1. 2019年5月21日

    […] 上海旅行中に『草間彌生:愛のすべては永遠に語っている』に行ってきました(詳しくはこちらのページをどうぞ)。黄色に水玉模様をつけたカボチャをモチーフにしたと思われる(色は反転してますが)チューブ状のオブジェを同色の背景と組み合わせた不思議な空間、LEDと鏡を使用したデジタル作品等が印象的でした。SNS全盛の時代に合致した展覧会です。 […]

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